命より大事なものがあるかどうかについて

NO WAR哲学的な話

さて、哲学的な話第2弾。前回の哲学的な話がこちら

今ウクライナにロシアが侵攻していて、両国間でたくさんの命が失われています。

民間人約3000人、と数字で表されると、把握はしやすいような気持ちになりますが
逆に、この内の1という数の重みが、数字だと薄いですよね。
1人が亡くなっても、その命の大事さは計れないですよね。

なのにこの瞬間にも理不尽に奪われていく命があることは、最悪の事実です。

今、御存知の通り時代はソサエティ5.0と言われています。
情報により世界が繋がった新しい時代をむかえています。
SDGsも世界中の地域による、命の格差を無くそうとしています。
これらが、個人が生まれてから死ぬまでの豊かな人生を、さらに確かなものにしてくれるものであってほしいと思います。

そこで最近、コロナ、戦争、と、命より大事なものがあるかについてよく考えるので、記事にしておこうと。

「自分の命より他人の命」とか「他人の命より自分の命」とかの議論は置いておいて、「人間の命」というくくりで考えていきます。

前時代的な価値観の命

日本でも、戦後の昭和、明治、江戸、と遡っていくと
人間はまだ生き残ることに必死だった時代だと思います。

人権を守る法律や、生命を救う医療もなく、いつ戦禍に巻き込まれるかわからない。
こんな中で、自分の自分らしい豊かな人生など主張する声は少なかったと想像します。

まず生き残るためには、大きな権力に寄らないといけない
そうすると、自分の命より大事なものは、所属する権力の安泰になるわけです。

歌舞伎の演目で、菅原伝授手習鏡寺子屋の段という台本があります。
この話では主君の恩義のために、自分の子供の命を差し出します。
これを美徳のような描き方をしているところが、当時の時代における、命より大事なものが存在していたことを表しています。今の時代では荒唐無稽ですよね。

ご恩、人情、美徳、思想、権力、お金、信念、名誉、いろんなものが命より優先されていました。

本人たちの意思はともかく、社会を優先させるために個人の命を捧げなければいけない時代でした

第二次世界大戦、神風特攻隊、日本はたくさん間違えてしまいました。

時は経ち、バブルを越えて

今の新しい時代では、情報で個人が繋がれることで権力に寄る必要が無くなりました。
理不尽に命を奪われる危険も減り、自分の人生を豊かにすることをためらわずに主張できる時代がやっとやってきました。

今ウクライナの人たちが命を懸けて守っているものは民主主義自体です。

自分にもあった命より大事なもの

そんなことを言いながら
自分もやっぱり少し前で社会欲を満たすことが命より大事でした。

若いうちは命をそこまで大事に考えていませんでしたし、人間がいつか死ぬという事実にたいして、命に執着しないという結論を持って向き合っていたときもありました。
自分の理想を叶えるために、死んでも良いとも思っていました。
今の若い人でも、同じように考える人もけっこういると思います。

自分の場合は、20代で親のすねをかじって、大事な仲間と日本で過ごす時間を捨てて、イタリアに留学しました。
「このままデザイナーとして成功しなければ皆に会わせる顔がない。死んだほうがまし。」と

必死で仕事し続け、徹夜徹夜はあたりまえ。
世の中の理不尽も、全部飲み込んで前進するパワーとして、体調を崩しても働き続け…

35歳くらいのときにストレスが最高潮になり、痛風とパニック発作のダブルパンチでノックアウトされました。

パニック発作はまじで怖かった。支えてくれた奥さんに、生かしてもらいました。

そこではじめて、自分の命と向き合うことになりました。
家族のことも考えました。

結果、現実的に考えると、すべての価値は命の次に存在すると思いました。

ここで一曲 椎名林檎さんで「ありあまる富」

命がなかったら価値を計る物差しもありません。
こんな簡単なこと、35歳になるまで気づかなかったんです。
やっぱ僕ボーッとしてますよね。

まとめ

でもやっぱり結論はないんですよね。

今の僕は人間の命が重要と思っているだけで。
また将来的に考えが変わるかもしれない。

今も自分の命を削って思想を貫いている人も良いと思います。
人に迷惑をかけなければ、思想は自由だと思います。

しかしプーチンは。

自分の命を重要と考えないのはともかく、他人の命も重要ではないのだと思います。

情報によって個人の命が互いに尊重される新しい時代に
国家や思想を優先させて、生まれてから天寿を全うするべき命をうばい続ける。
まさに前時代の人類です。

プーチンも痛風とパニック発作になればいいのに。

ウクライナの方々、プーチンの思想に従い戦場に向かわされてる方々が、早くもとの生活に戻れることを願っています。

そして、早く前時代的な思想に終わりが来ますように。

以上になります。

エンディングテーマはdes’reeで「LIFE」

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