ヨッチ的に、広告の仕事をしていると、対象のサービスや商品が「これ、微妙だよね」と、思うこともあれば「これ、もっと知って嬉しい人がいるのでは?」と思うことも。
あきる野市では「市民文化祭」として、毎年芸術の秋に、地域で様々な文化活動をしている市民団体が9月〜11月にわたって発表を行います。
このイベントは、もっと広告をしても良いと思います^^
ダンスに、歌に、楽器に、作品展示。
市民の方々の磨かれた趣味であったり、これからあきる野から羽ばたく才能の卵だったりが楽しめる素晴らしい期間です。自分の努力の成果がみんなに見てもらえるのって嬉しいですよね。
ただ、あまりみんな知らないっていう…
この市民文化祭のなかで、毎年あきる野の名物「秋川歌舞伎 あきる野座」の公演が行われます。
詳細は以下の通り。
「秋川歌舞伎あきる野座」あきる野市民文化祭公演詳細
今年(2023年)は
10月15日(日)
秋川キララホールにて
13:00 開場 13:30開演
入場無料
あきる野市民文化祭に加えて
東京都文化財ウィークの参加事業でもあります。
演目①「三人吉三巴白浪 大川端之場」(大人歌舞伎)
長く人気のある有名な演目です。
江戸時代から演じられる古い演目なのに「え!?そんなこと起こるの?」と驚くようなおもしろい展開が続き、小気味よく進んでいって思わず没頭してしまうお話です。
今回あきる野座では全体の「三人吉三巴白浪」というお話から、一部抜粋された「両国西河岸の場・大川端庚申塚之場」という部分を演じます。30分くらいの演目。
たまたま同じ「吉三(きちさ)」という名前の泥棒達が出会い、兄弟の契りを交わすという名場面。
前段で色々な経緯があり、「おとせ」という女性が持っていた100両のお金と、さらに庚申丸という刀を奪った「お嬢吉三」。お嬢吉三は女装をして人を騙す手口で盗人をしています。
その様子を見ていた、もともと侍だった「お坊吉三」が声をかけ、100両を渡すように言います。
2人が刀を抜き争うところに、もともと寺の僧だった「和尚吉三」が止めに入り、冷静になった2人がたまたま3人同じ名前の吉三ということもあり、兄弟分になろうともちかける、そんな流れです。
見どころは3人のセリフのかけあいです。
ところどころに洒落の効いた粋な演目です。
さらに詳しく知りたい人はこちらへ
ちなみに…シネマ歌舞伎の三人吉三がめちゃめちゃかっこいいので、興味ある方はぜひDVDを。
演目②「絵本太功記二段目 本能寺の場」(子供歌舞伎)
こちらはあきる野座の名物演目。
今では歌舞伎座でもほとんど演じられることのない、あきる野座に遺された台本です。
場面は有名な歴史的場面。
信長が光秀に裏切られて殺害される本能寺の変です。
信長に仕えるの「森蘭丸」がほぼこの場面の主人公です。
この蘭丸に思いを寄せる女中の「しのぶ」がいますが、二人で夜を過ごしていると、信長に「騒がしいので見てこい」と言われ駆け出します。
すると、光秀が裏切り、本能寺に押し寄せていることがわかります。
信長は自分の最後を悟る中、しのぶは光秀の一味とつながっていると言われ、潔白を示すために自害します。そして、蘭丸は信長に代わり一矢報いるため、単身光秀に向かって戦いを挑んでいく、といったお話です。
「絵本太功記」というのは豊臣秀吉が天下をとる物語なのですが、その中のひとつの場面になります。
ちなみに、絵本太功記の中で一番有名な場面は十段目なのですが、そちらもあきる野座で演じられることがあります。
絵本太功記十段目についての記事はこちら。
まとめ
あきる野市の名物、農村歌舞伎は歌舞伎座の歌舞伎と違って、観客もワイワイ一緒に楽しむことが醍醐味です。
かしこまらずに、リラックスして舞台のきれいさ、子どもたちのかわいさ、伝統芸能の雰囲気を楽しみに行きましょう〜^^
地域の文化を感じ、より豊かなあきる野ライフを^^
コメント