むかしむかし、あきる野市を往来する人々は多摩川や秋川が大雨で増水すると、船で行く先に渡ることができずにおりました。
そのため、水位が引くまで休む宿場として栄えたのが「二宮宿」だったようです。
宿場町にはかつて料亭もあって、芸姑さんもいたとのこと。
看板が残っているラーメン屋さんの「清光亭」さんは、もともと料亭だったとか…(詳しく知ってる方教えてください^^)
現在では繁華街といった雰囲気ではまったくありませんが…
かつてはそんな場所だったということです^^;
しかし
その名残りか、中心となる二宮神社の例大祭「生姜祭(しょうがまつり)」は、このあたりでは大きいお祭りです。
毎年、曜日に関わらず9月8日(宵宮)と9日(本宮)に行われています。
※ここ2年は感染症拡大防止のため中止されています。今年2022年も残念ながら縁日は中止になりました(TT)早く再開してほしいですね〜
そして二宮神社には、隣接して、考古館や子供が遊べる公園などもあります。
とっても雰囲気の良いこの場所をご紹介していきます。
お車の方は五日市街道から二宮神社入り口へ。
五日市街道から入る道がわかりにくいので注意。茶色いポールが立っています。
入っていった先の突き当りの鳥居のところに駐車場があります。
電車の方は東秋留駅から徒歩5分。
いろんな小道から入っていけますが、ぜひ参道の階段から登ってみて欲しいです☆彡
二宮神社 お池の公園(御手洗池)
まずはお池からご紹介。
二宮神社の境内から、参道の石段を降りていくと湧き水の「お池」があり、小さい子が遊べるちょっとした公園になっています。
この湧き水は東京都選定「東京の名湧水57選」のひとつ。
どんな日照りでも、今まで一度も涸れたことがないということです。
「おしゃもじ様」と呼ばれる社宮社があり、子供の風邪の回復を願う道祖神様です。
水の透き通った池には鯉や亀が泳いでおり、それをテラスから眺めているだけでも気持ちが落ち着く場所です。
初夏の頃はサワガニやザリガニがいるので、近所の男の子たちが集まっては小川を覗き込んでいます^^
※水に入るのは禁止です!
「武蔵野の路」という21ある東京の散策ルートのひとつ「滝山・草花丘陵コース」にもなっています。
秋には散策が気持ちよさそうですね^^
二宮考古館
二宮神社に隣接して、地域の様々な資料を展示している「二宮考古館」。
入館料無料
開館時間:10:00 〜 16:00
休館日:月曜日・火曜日・祝日
※火曜日が祝日の場合は水曜日もお休み・年末年始12月27日〜1月4日はお休み
100箇所以上の遺跡が発掘されているあきる野市。
まさにここ「二宮」も遺跡として指定されているエリアです。
きれいな湧水があって、平地で災害も少ない地域なので、古い時代からこの場所で人々が生活していたことが想像できます。
縄文時代の土器や土偶、石器などがたくさん出土していたり、 その昔神社の本殿の焼失で失われていたと思われる美しい薬師如来像が見つかったり…
まだ誰も見つけられていない幻の「二宮城」はいったいどこにあったのか…
都市伝説、否、田舎伝説です。
考古館では、これら出土品などの展示と、体験型のイベントなども行われております。
詳細はウェブサイトにて 二宮考古館ウェブサイト >
イベント情報「秋川歌舞伎あきる野座」写真展
現在は入り口スペースにて、2022年9月11日(日)まで限定で
「秋川歌舞伎あきる野座」の写真展が行われています。
「秋川歌舞伎あきる野座」はここ二宮で生まれた農村歌舞伎が元になり
今も地域の方々によって受け継がれ、100年以上の歴史のある歌舞伎一座です。
子ども歌舞伎がかわいい^^ 毎年生姜祭でも公演をしています。
あきる野座公式ウェブサイトはこちら >
あきる野座公式フェイスブックはこちら >
二宮神社
武蔵の国や多摩といわれるこのあたりの神社の中心といえば、府中にある大國魂神社。
その大國魂神社で祀られている武州六大明神に準じ、武州六社が制定され
そのうち二番目の神社として「二宮」と呼ばれたものがそのまま地名になったようです。
神社の中心の神様は国常立尊(くにのとこだちのみこと)。
神様たちの中でも天地ができたときに一番最初に生まれた、姿形のない原初の神様ということです。
よくわからないけど…なんかすごいっぽい。
手水舎では、やはり湧き水が使われています。
友人の千社札マニアから聞いた話で、 この右上に張ってある「健つお」さんの千社札はほんとにどの神社に行ってもあります^^ すごいですね
ネットにも情報が無いですし、いったいどんな人なんだろう👀
境内社(敷地内の小さなお社)もたくさんあります。
お時間があれば探してみてください。
荒波々伎神社は足の神様です。健康は健脚から^^
自分も日本舞踊を踊るために足腰が命なので、お参りしています。
諏訪神社は長野の総本山のお諏訪様です。五穀豊穣・武勇・生命の根源・生活の源を守る神。
その他にも複数の境内社を祀った五社殿。
これだけたくさんの神様に守ってもらっていれば安心^^
社務所では、御朱印や諸祈願の受付をしています。
窓口を開いている日は少なめですので、お気をつけください。
御朱印をいただきたい方は、基本的には第2・第4日曜日の月2回のようですが、その月によって変わると思いますので、お電話で確認されたほうが良いと思います。
二宮神社社務所 042-558-5636
二宮神社の歴史は本当に古く、平安時代から存在していたことがわかっているみたいです。
かつての武将たちも戦勝祈願に訪れていたとか。まさにパワースポット。
詳しくはぜひ神社に足をお運びください^^
二宮神社の催し物
二宮神社で行われている代表的な催し物を紹介します。
節分祭
毎年2月の節分の日に行われる節分祭。
たくさんの人が境内に集まり、投げられた福豆をもらって行きます。
この福豆を食べると1年健康にすごせるとのこと。
厄年の男女は節分祭の前に神主さんに厄払いを行ってもらい、福豆を投げることができます。
子ども歌舞伎の役者さんたちも元気に豆を投げています^^
※ここ数年は感染症拡大の影響で開催できていませんが、また再開できることを願っています。
生姜祭
所狭しと露店が並び、人が溢れかえる。活気のあるお祭りです。
みんな生姜を買って帰ります。このお祭りの生姜を食べると、これまた健康に過ごせるそうです。
曜日に関わらず9月8日・9日に開催されるので、平日開催の場合も。仕事の方はちょっと残念。
でも、仕事中心に生きていない人は生姜祭りに有給休暇を^^
※こちらもしばらく開催できていません(TT)早く元の日常が戻りますように(-人-)
山車に神輿に芸能に、日中から街を上げての楽しい時間です(^^)/ワッショイ
お祭りのクライマックスは神輿が参道の階段を上がって境内へ…ド迫力です。
二宮商栄会さんのサイトで詳細を >
そして境内では子ども歌舞伎を観て、二宮の夏は終わっていきます。
七五三
催し物ではありませんが、神主さんへお願いし七五三のご祈祷をしていただくことができます。
仰々しくなく、適度な親近感の二宮神社ですので、子どもたちも飽きず、親も緊張せず。
楽しい健やかな七五三で、子供の成長を祝うことができます。
帰りは潮さんでお食事でもどうでしょう?^^
まとめ
その他にも1月1日からの元旦祭は大人気で長蛇の列。
骨董市なども境内で開かれていたりもします。
緑も深く、四季折々の表情のある神社ですので、1年中楽しむことができます。
お子さんやご家族と一緒に訪れて、フラフラとお池を散歩したり
考古館で資料を眺めてみたり、いかがでしょうか。
最後は神社に参拝いただいて、ご自身と家族の健康を祈ってみてください。
きっと、きっとご利益があるはずです。
あきる野市の超強力パワースポット「二宮神社」をご紹介しました。
なんだか他にもいろいろな神社を知りたくなってきました…
やっぱり「健つお」さんの千社札、あるんだろうか^^
コメント