ブラウザキャッシュをめぐるトラブルに終止符を

IT

ウェブサイトを制作・運用する際にクライアントとの間で、頻繁に起こる問題があります。
それはブラウザが持つウェブサイトの「キャッシュ」です。

企業で、自社のウェブサイト構築や運用を担当された経験のある方はご存知と思います。

しかしながら、インターネットが当たり前のように身近にある今の時代でも、いまだ一般的になっていないこの事実。
トラブルにならないよう事前にご説明をして、実際に発生してから再度説明をして…
それでも理解をいただけない場合もあります。

テレビでもこの問題を取り上げてくれれば一般常識になってくれるのかなー…と
10年来、この無駄なクレームに対応をするたびに考えています。
クライアントがそう思うことも含めてわかるので。

ということで、少しでも世間の認知につながるように、記事を書かせていただきます。

制作・運用におけるブラウザの「キャッシュ」でよくあるトラブル

以下のようなやりとりを、この仕事を10年以上続ける中で100回以上は確実にやっています。
全人類で言うと、毎日世界中でとんでもない数起こっている問題だと思います。

クライアント
クライアント

ヨッチー、ウェブサイト更新されていないよー

ヨッチ
ヨッチ

え!更新しましたよ!

クライアント
クライアント

怒 いや、更新されてないって!

ヨッチ
ヨッチ

もしかすると、この前お話しした「キャッシュ」かも

クライアント
クライアント

キャッシュって何?どうにかならないの!?

ヨッチ
ヨッチ

キャッシュはこちらではどうにもできないんです…

と、いうお互いに非常にモヤモヤする問題。
原因を見ていきましょう。

ウェブサイトのブラウザキャッシュって何?

ウェブサイトのキャッシュというのはお使いのブラウザ(iphoneだったらsafariとか、windowsだったらInternetExplore,Edgeとか)に、保存された1度見たウェブサイトのデータです。

お使いのブラウザは、はじめてのウェブサイトにアクセスするときに、ウェブサイトのデータが置かれたサーバーに「データくださいー」というリクエストをします。
そして、データがサーバーからダウンロードされて、お手元の端末に表示されます。

この時点で、お使いのブラウザに「キャッシュ」と呼ばれるウェブサイトのデータが保存されます。

そして、また次回ウェブサイトにアクセスするときに、同じデータを何度もダウンロードする通信量を節約するために、保存されたキャッシュを表示します。

そこで、問題が発生します。
最新のデータを見るには、手元のキャッシュを削除するしかありません。
通常は一定時間経過すると削除されますが、その期間は端末やブラウザの設定次第でまちまちです。

解決方法は無いの?

キャッシュは、通信量を抑えるために作られた技術です。
「今月ギガが足りない…」という悲しい思いをユーザーにさせないための優しい配慮なのです。

つまり、ウェブサイトの開発という業務において問題になっているのです。

ただ、一般の方にも関わりが無いわけではありません。

災害情報など可能な限り最新の情報が表示されるべきウェブサイトでは、表示する参照先を変えるなどの技術を使って、ブラウザに「別のページを見ている」と認識させて、キャッシュを機能させない方法などをとっています。
しかし、これは一般的なウェブサイトでは現実的ではありません。(被リンクのほうが重要なので)

また、ブラウザに「できるだけキャッシュしないでー」という指示をウェブサイトに記載する方法もありますが、これは共通企画ではないので見ているブラウザによって担保ができません。
というか、これまでの経験上これを書いてみてもキャッシュ残ります。

つまり基本的には解決方法は無いです。

唯一言えることは、この記事を読んできくださった皆さんのように、ブラウザキャッシュを理解してご自身で削除していただくことです。
そして、今見ているウェブサイトの情報は最新ではなく、キャッシュである可能性を理解してください。

まとめ

あきる野市の中心でネットリテラシーを叫んでも、だれにも響かないので
こういった記事を書かせていただきました。
ご参考頂けたらと思います。

ひどいときはクライアントに、キャッシュを削除してして確認いただいた後に「今の瞬間に更新したんじゃないのー?」と疑われることさえあります。
気持ちはわからんこともない。けど、やっぱりこちらの問題じゃないんです。

…こんな不毛な争い、もうやめましょう!

と、いうことでウェブサイトのブラウザキャッシュについての説明でした。

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