3月は本業の繁忙期。ぜんぜんブログが書けない…
さて、SCOTってご存知ですか?
日本を代表する国際的な舞台芸術の団体です。
実は私、このSCOTさんのファンでして…ちょっと紹介させてください!
SCOTの舞台芸術
SCOTは、世界的に有名な鈴木忠志さんが率いている劇団です。
実際の舞台がどのような雰囲気なのかは、言葉では伝えにくいので、わかりやすく動画(^^;)
作り上げられた舞台には、鈴木忠志さんからの強いメッセージが込められています。
今の日本人に対するメッセージであったり、人間の内面の情動的なところだったり。
また捉える人によって解釈が違う余白があることも含めて、舞台芸術です。
役者さんたちのパフォーマンス
なによりも完璧に整えられた役者さんたちの動きや発声の迫力がすごい。
そして、根底に伝統的な日本の舞台芸術を要素として感じるんです。
自分も日本舞踊や歌舞伎をかじっているので、日本の伝統芸能がもっている洗練された体や声の使い方のようなものが、今の時代に昇華されている技法であるように映ります。
鈴木忠志さんが作り出したスズキメソッドという指導法によるパフォーマンスということです。
和の雰囲気を持っているにも関わらず、演目は西洋の有名な演目だったり、扱うテーマも現代的だったりするのもおもしろいです。
正直、歌舞伎や能は、はじめて見る方にはよくわからなかったりしますが、SCOTの舞台はこの役者さんのパワーも相まって、がっちり世界に入り込んでしまいます。
舞台装置が極限まで簡素で、まさに役者さんのエネルギーと、演出家の作るリズム感が織りなす芸術。
洗練されたユーモア
そして、演出のユーモア。
ユーモアって、人間のセンスがもろに現れるところだと思っています。
爆笑というようなことではなく、知的さの中で、おもわずクスっとしてしまうような
「なにこの展開は、どこに行っちゃうの?」みたいな、終始ワクワクする舞台なのです。
演出家の鈴木忠志さんが運営されているこの芸術団体は富山県の利賀村にあります。
この鈴木忠志さんの書く文章がめちゃくちゃおもしろいので、ぜひ以下のサイトを見てみてください。
(好みは分かれるかもしれませんが^^;)
どこで舞台を見られるの?
SCOTさんは、昔に東京から脱出し富山県の利賀村で活動しています。
年に1度8〜9月にかけて、この利賀村でサマーシーズンという演劇のお祭りを開催しており、そこで演劇を見ることができます。
利賀芸術公園という場所で行われるのですが、磯崎新さんの設計した野外劇場で行われるフィナーレの舞台で、大々的な花火が上がる場面は最高の時間です。
ちょっと遠方の方もぜひ行ってみる価値があります。
実際、世界中各国から演劇人が見に来て国際色豊かなお祭り期間になります。
都内の方は、不定期で行われる吉祥寺シアターでの公演をチェック。
まとめ
舞台芸術って、ものやかたちに残らず、その時その場所に発生させる芸術であるところがかっこいいですよね。
テレビやネットが普及して、生の舞台芸術は日常から遠のいていってしまう現代。
さらに感染症の拡大も追い打ちになっています。
おそらくジャンルに関わらず「生の舞台なんて最近いつ見たかな?」という方が多いはず。
動画は撮りなおし出来てしまいます。
生の舞台では、目の前の役者さんと観客と、同じ一秒一秒を、同じ時間で呼吸しながら繰り広げられていく、緊張感を持った体験。それこそが醍醐味。
同じ役者さんでも、二度と全く同じ演技はできないのです。
はあ、今年は富山いけるかな。。。
毎年それが口癖です。
さて、繁忙期頑張ろう。
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